「なりたいものじゃなくて、なれるものを捜し始めたら もうオトナなんだよ…」
『就職戦線異常なし』 1991年公開の映画
皆さんは、この映画を覚えていますか?
当時私は、中学生で世の中の事や、就職の事はよく分かりませんでしたが、
このキャッチフレーズだけが今でもなぜか頭に残っています。(特に大好きな映画という訳でもないのに・・・)
人生には受験や資格試験などなど大きな節目になる時って必ずありますよね。
私には、現在中学1年生になる息子がいます。
今回のお話の主人公は彼です。
東京徳純院のある港区では、60%近い子供たちが中学受験をするそうです。
しかし、息子は幼稚園生の時には言葉が上手く話せずに苦労したほどで、
小学校に入っても勉強とは無縁の生活を送っていました。
私は、
『この子は勉強ではむりだ・・・。でも何かで自信をつけさせてあげたい』
と1年生から週5日剣道に通い続けました。
全ての始まりは、新型コロナウイルスにより練習が出来ない。
大会も全て中止・・・。
そんなある時息子が、
「僕、中学受験したい!」
と輝く瞳で言い出しました。
私は即答で
「いやいや!無理でしょう!」
本人に中学受験の難しさを教える為にも、まずは模試を受けさせました。
結果は・・・・・・・・。
偏差値32
さすがの私も口から泡を吹きました。
こんな偏差値あるの????
何度も見返しましたが、やっぱり偏差値は32。
さすがの息子も現実に直面した様でした。
息子が行きたいと思う学校の偏差値は51でした・・・。
「1年で偏差値を20も上げるなんて無理だ」
と泣きじゃくっていたので、私は、
「この世に無理なことはない!出来ないと思う事があるだけだ!」
と息子を励まし、毎日息子と私の二人三脚の受験が始まりました。
毎日、午後9時からパパ勉強と名付け1日も欠かさずとにかく1年間走り抜けました。
結果は・・・・。
なぜか?見事合格しました。
はっきり言って奇跡だと思います。
しかし、私が感じたのは奇跡は日々の努力の上にしか起こりません。
私の大好きな宮本武蔵の自戒の壁紙文「独行道」の一項に
「仏神は尊し仏神をたのまず」
と書き残しました。
剣豪宮本武蔵も神仏を信じ敬っていましたが、その力に頼って努力を怠ってはいけない!
と教えているのです。
日々の努力の姿を見て仏様の御加護を頂けるのではないでしょうか。
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