どうも崇純です。
最近美術館などで仏像の展示ってよく見かけますよね。
実際私もよく見に行きます。
古い国宝や重要文化財の仏像を見ると当時の技術の高さや、信仰の深さを垣間見る事ができます。
がっ!しかし・・・。
僧侶の私でも、
「あれ?これって何て言う仏様だっけ????」
となる事も非常に多いんです。
そこで今回は、徳純院にお祀りされている仏様の紹介と仏様を見分けるポイントをお話ししたいと思います。
では、まず二体の仏様を見て頂きましょう。
①
②
福岡徳純院の内陣にお祀りされている仏様ですが、
実は、この二体の仏像は別々の仏様です。
①と②なんと言う仏様だかお分かりになりますか?
正解は!
① 阿弥陀如来
②釈迦如来
顔や服装はほとんど同じですよね。
実は、「如来」と言われる仏様は見た目が非常に分かりづらいんです。
見分けるポイントは『手』です。
全ての仏像が当てはまるかと言われると一概ではありませんが、
おおよそこのポイントで見分ける事ができます。
まず日本で一番メジャーな仏様「阿弥陀如来」様の見分けポイントは、
組んでいる指の人差し指が立っている!
この指は弥陀常印と言われ多くの阿弥陀如来がこの指をしています。
では、②の釈迦如来は、右手の「施無畏印(せむいいん)」で恐れを取り除き、左手の「与願印(よがんいん)」で願いを聞き入れると言う意味の印をしています。
では、その③
これまた似ていますが、別の仏様です。
こちらは、『薬師如来』です。
一番の見分けポイントは、薬壺と言われる壺を持っています。
三体の如来の中では一番見分けやすいですよね。
では、おさらいです。
この仏さまは誰でしょう?
関東で有名な鎌倉の大仏様です。
みなさんお分かりですね。
人差し指が立っているので、これは
「阿弥陀如来」です。
では、こちらはどうでしょう。
奈良の大仏様です。
指を見て、「釈迦如来」と答えたくなりますが、
こちらは「毘盧遮那仏(大日如来)」です。
少し分かりづらいですよね。
日本で有名な二体の大仏も実は違う仏様なんです。
どうですか?
少し仏像の世界をお楽しみいただけましたでしょうか?
是非、色々な所で如来様を見かけたら指に注目して下さい。
ドヤ顔で
「これは、阿弥陀如来だね〜」と自慢できるかもしれません。
徳純院の本堂や各御堂には様々な仏様がお祀りさせております。
各御堂を巡って様々な仏像を見てまわるのも楽しいかもしれません。
よく分からなければ私たち僧侶を捕まえて質問して下さい。
みんな快く答えてくれると思います。
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