皆さんこんにちは、連臣です。
今回は私の思い出に残っている旅行先のお話をさせていただきます。
私の最初の就職先は四輪駆動車の部品の輸入卸の会社でした。
ただし、そこに入る前に
「オーストラリアで研修を受けてこい。研修が終わったら雇ってやる。」
いうお話で、もちろんオーストラリアに行く旅費、滞在費すべて自腹でした。
今だと考えられないような乱暴な条件ですが、私はオーストラリアに行けることで
舞い上がり、条件などは深く考えませんでした。
もちろんワーキングビザなどの準備はしてくれなかったので、
自分でワーキングホリデービザを取得し、本当はいけないのですが、
(ワーキングホリデービザは、仕事先を3か月で変えなければいけないというルールがあった)
それで取引先の会社で働かせてもらうことになりました。
そこで働いているときのお話はまた。
10か月ほどして、そろそろ日本に帰って来いと指示を受けてしまいました。
本当は1年間滞在してたかったのですが、命令ですので仕方ありません。
しかし帰る前にエアーズロック(※1)にだけは行きたかったので、住んでいた
シドニーからのパックツアーで観光に行きました。
エアーズロック周辺の地域は先住民のアボリジニ保護区であるため、アリススプリングスという
街の宿泊施設以外には滞在することは出来ません。キャンプも車内泊も禁止です。
エアーズロックへのツアーバスもこの町から出ています。
私は確か四泊か五泊のツアーを組んでいたため時間は自由にありました。
しかし、アリススプリングスから出るバスツアーはそんなに種類は多くなかったので
私は周辺を回るツアーとエアーズロックの往復チケットを買って、とにかく何度もエアーズロックに
行ってました。
その頃はまだエアーズロックに登ることができていたので、何度も登りましたし(※2)、
歩いて周りを一周したこともありました。
滞在中特に嫌だったことは、とにかくハエが多いこと。土地が乾燥しているので、
ハエが水分を求めて人の顔に張りついてきます。何十匹も。日本では考えられないくらいの
ハエの多さです。サイズは日本のハエの3分の2位の大きさ。
バスツアーで一緒になった外国人はハエが飛んできて口に入ってそれを飲み込んでしまった!
と嘆いてました。
一応ハエ避けの頭からかぶるネットが売ってますので、それが必需品となります。
そのハエもエアーズロックの上までは上がって来なかったので、私はエアーズロックの
上で地平線を眺めながら長時間ぼーっとしていました。
オーストラリアではただ何もせずぼーっとしているだけでもなぜか充実感があって
とても幸せな時間を過ごせていたように思います。
私の肌に合っていたんでしょうね。
日本に帰ってきてから今まで再びオーストラリアに行くことはなかったのですが、
ぜひまた行きたい国ではあります。
私がオーストラリアにいたのはもう30年以上前の話ですので、その当時は物価も安く生活し安かったのですが、
今オーストラリアは物価がものすごく上がってしまったので、お金がないと十分に楽しめないかもしれませんね。
しばらくオーストラリアの話を続けようかと思います。
ではまた。
(※1)アボリジニによる呼び名はウルル(Uluru)。エアーズロックは、オーストラリア大陸にある世界で一番大きい一枚岩。
(※2)エアーズロック(ウルル)への登山は、2019年10月26日から完全に禁止されています。これは、先住民族アボリジニの聖地を守り、自然環境への配慮から、管理者によって決定されたものです。
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